「擦り傷」は最も身近なケガの一つですが、どうやって治していますか？　傷口を乾かしたり、消毒薬を多用したりしていませんか。
実は傷口を乾かすよりも、傷口に張り付きにくい被覆剤（いわゆる救急絆創膏）で傷口を覆って湿らせておくほうが傷が１～２日早く治るという論文があります。
イラストのように、傷口が湿ったままのほうが、表皮がつながりやすく、真皮も再生されやすいというわけです。
また、ちょっとした傷口に消毒薬を多用すると弊害が多いという見方が強まっています。消毒薬が自然治癒に必要な細胞までも殺してしまうからです。