誤嚥性肺炎
- 院長ブログ
- 2016年1月07日
何年か口腔ケアで訪問診療していた患者さん。
末期のガンで、最近体力が落ちて口腔内の状態が急激に悪くなりました。
元来口の中というのは、個人差はありますけれどもだいたい150~300種類の細菌やウイルスがいます。 人間には抵抗力がありますのでそういうモノが身体の中にいてもすぐに病気にはなりません。体力が落ちたりした時に”悪さ”をし始めます。
先程の患者さんも当然体力が落ちて口腔内の状態が大変なことになりました。 こういうのを「菌交代現象」といいます。
家族の方言わく『口の中がこういう状態なのでもう歯医者はいらない。』
よくわかりません。
最近テレビで肺炎ワクチンのCMが流れていますね。 肺炎は死因第3位、そのうちの95%が65歳以上です、と。
そのうちの7割弱は誤嚥性肺炎です。勿論誤嚥性ですのでワクチンとは無関係です。
口腔細菌が引き起こす病気は他に、胃潰瘍は100%、胃がんの8割以上、心筋梗塞の3~4割等等です。