船津歯科クリニック

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移植

  • お知らせ
  • 2012年7月12日

歯が移植できることをご存知ですか? 最近はインプラントの精度が高くなってきたので、症例も大分少なくはなってきていますが、レベルの高い治療の一つではあります。ただ、気をつけていただきたいのは、親知らずを移植する場合です。歯の構造を簡単に書きますと、エナメル質・象牙質、ここまではご存知の方も多いと思いますが、他に歯の根の表面にセメント質というのがあります。実はこのセメント質というのが非常に重要な部分でありまして、歯が生えてくる時にこのセメント質から歯根膜というのが延びてきてそこから歯槽骨という骨が出来てくるのです。親知らずは、歯ぐきの表面にしっかり出てきている場合は問題ないのですが、全く見えていない(埋伏歯と呼びます)場合は前述のセメント質がありません。よって、これを移植しても歯槽骨とは結合しませんので、個人差はありますが、何年かすると脱落してきます。残念なことにこのことを知らない歯科医師が存在しているのが現状です。つい何ヶ月前にもこの親知らずの移植の話をテレビで放映してありました。セメント質のことを一切語らずに。同じ歯科医師として大変驚きました。
しっかり生えていて、歯周病などでセメント質が剥離していない歯は移植しても大丈夫ですのでお間違いのないように。
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